1993年の創業から全国で人気をキープしていた大手脱毛サロン「銀座カラー」が、2023年12月15日に突然の破産宣告。
負債総額は約58億円といわれており、かなり前から経営状態が悪くなっていたことがわかりました。
エステ業界では、約80万人の銀座カラー会員と約1,300人の銀座カラースタッフに対する救済策が、次々と発表されています。
この記事では、銀座カラーの元従業員の再雇用対策に乗り出した脱毛サロンについて紹介していきます。
※2023年12月の情報です。
銀座カラー元従業員の再雇用を発表した脱毛サロン
現時点で、銀座カラーで働いていたエステティシャンの再雇用を発表している脱毛サロン3社と、募集の内容を簡単に紹介します。
LACOCO(ラココ):株式会社メディービューティー
2023年12月25日、全国に95店舗出店しているルミクス脱毛サロン「ラココ」を運営する株式会社メディービューティーが、銀座カラー元従業員に対する特別採用を発表しました。
概要は、以下のとおりです。
銀座カラーの元従業員様向けに、ルミクス脱毛サロン ラココが特別採用をスタート
(前略)
1.募集職種
店舗スタッフ2.募集対象者
銀座カラーにて働いていた方。在職期間や役職がわかるものをご提出ください。3.募集期間
2024年3月31日まで※状況によって募集期間を早期に締め切る可能性があります。
(後略)
引用:PR TIMES
ラココは、北海道から沖縄まで幅広く展開している人気の脱毛サロンです。
銀座カラー倒産で職場を失ってしまった人や、倒産前に店舗が次々となくなって遠距離通勤をしていた人も、店舗が多いラココならこれまでよりも良い環境で働けるでしょう。
また、株式会社メディービューティーは、ラココ以外にも姉妹店のエステサロン「銀座グラティア」や男性専用脱毛サロン「メンズラココ」を運営しています。
倒産前の銀座カラーにあったような、連続した店舗統合・閉店のような事態は、これまでに一度も起きていません。
今回の特別採用は、銀座カラーでの在籍期間や役職などを考慮した内容となっており、働きやすい職場でより一層のキャリアを積むことができそうです。
ストラッシュ:株式会社クリア
2023年12月20日、SHR脱毛の先駆けとして有名になった「ストラッシュ」を運営する株式会社クリアが、銀座カラー元従業員に対する特別求人募集を開始しました。
概要は、以下のとおりです。
女性脱毛サロン ストラッシュが、脱毛サロン「銀座カラー」の元従業員を対象に特別求人募集を開始
(前略)
【条件】
条件優遇の対象は店舗スタッフへの応募者のみ
在籍期間・役職を証明できる証憑を確認させていただきます【実施期間】
2024年1月31日まで
※終了日は状況に応じて変動し、最新の情報は公式HPの新着情報にてご案内します。(後略)
引用:PR TIMES
ストラッシュは、全国に48店舗出店している女性専用の脱毛サロン。今ではすっかり定着した「SHR脱毛」が人気になったのも、ストラッシュからといって良いでしょう。
2015年の創業以来、キッズからシニアまで幅広い年代の女性に脱毛を提供しています。
運営会社の株式会社クリアは、メンズ脱毛サロンで有名な「メンズクリア」を運営している他、オリジナルスキンケア商品の開発にも力を入れています。
今回の特別求人は、銀座カラーでの在籍期間や最終役職などを考慮した内容となっており、これまでのキャリアを失わずにエステティシャンとしての仕事を継続することができそうです。
ジェイエステティック:株式会社ザ・フォウルビ
プレスリリースなどでは発表されていませんが、ジェイエステティックでも、サロン倒産のために失業してしまったエステティシャンを再雇用する内容のお知らせを公式HPで出しています。
2023年12月22日に発表されたお知らせの内容は、以下のとおり。
「銀座カラー」「シースリー」や廃業したサロンをご退職された皆様へ、当社は安定雇用をお約束します。
(前略)
廃業したエステサロンや脱毛サロンなどで美容業界に携わっていた方、美容が好きなのに働く場がない方など、ジェイエステティックは全て雇用します。
(後略)
1979年創業のジェイエステティックは、大手エステティックサロン「エステティックTBC」に並ぶ老舗のサロンです。
全国にあるサロンは80店舗以上。45年の実績がある分、安心して働くことができるでしょう。
また、ジェイエステティックは脱毛だけではなく、フェイシャルエステや痩身などのエステメニューを幅広く展開しています。
エステティシャンとしてさまざまなスキルを身に着け、ステップアップできる職場といえます。
まとめ
突然の銀座カラーの倒産。
在籍していた従業員は直前まで事実を知らされず、大勢のエステティシャンが失業する事態となりました。
失業給付の申請や、給与の支払い遅延がある場合は未払賃金立替払制度の利用手続きなど、やらなければならないことも山積みですよね。
エステ業界に幻滅した人や、もっと堅実な職種に転職を考えている人もいるでしょう。
しかし、不安定な経営を引きずって突然破産した企業のせいで、エステティシャンとしてのキャリアを終わらせてしまうのはもったいないともいえます。
実績や経験を生かして働ける新しい職場があるなら、思い切って一歩踏み出してみましょう。