2025年3月21日、大手脱毛サロンの「ミュゼプラチナム」が、全店舗の営業を一時休止するというニュースを発表しました。
理由は「国内優良企業による資金支援が決定」したためであり、営業休止は新しくサロン運営をするための準備期間としていますが、その裏ではスタッフへの給与未払い問題などのトラブルが発生していたと各ニュースで報じられています。
休業期間は4月20日までの1ヶ月間となっており、既存の会員は4月21日からお手入れを再開できるはずでしたが……。
4月18日には再び公式発表がリリースされ、直営店の営業再開は6月1日以降に延期するとのこと。
また、新たにフランチャイズ加盟店で都度払い方式のお手入れをスタートするという方針を発表しています。
この記事では、新生ミュゼのフランチャイズ&都度払い方式とはどのようなものなのか、また今後の経営はどうなっていくのかをくわしく解説していきます。
ミュゼがやばい?全店舗営業休止のウラにあった深刻トラブルとは?
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【結論】営業再開は2025年6月1日以降
ミュゼプラチナム営業休止の続報があったのは4月18日のこと。内容をくわしく紹介します。
新生ミュゼの「どこでもミュゼ」をスタート
まずは、4月18日付けで発表されたミュゼプラチナム公式サイトのお知らせを見てみましょう。
お客様にこれまでと変わらない品質のお手入れを継続していただける環境を整えるべく、MPH株式会社(ミュゼプラチナム)は、別法人である「どこでもミュゼプラチナム株式会社」およびそのフランチャイズ加盟店と業務委託契約を締結し、お客様に代替のお手入れをご提供できる体制を構築しました。
これにより、ミュゼでご契約いただいたお客様は、ご契約内容に応じた「どこでもミュゼのコース」に置き換えることで、追加のお支払いなくお手入れをご利用いただけます。
これまでのミュゼプラチナム直営店の営業に加え、全国のフランチャイズ加盟店でミュゼの脱毛を受けられるとのこと。
つまり「サービス拡大」路線を築いていることがわかります。
今までミュゼプラチナムの直営店でサービスを受けていた人は、契約を解除することなく新店舗でお手入れを継続できるようです。
新体制確立のため直営店の営業再開を延期
直営店の営業再開は、当初の4月21日から6月1日以降に延期されました。
くわしくは以下のとおりです。
現在休業中のミュゼプラチナム各店舗につきましては、「どこでもミュゼ」の350店舗体制の確立に注力するため、
やむを得ず休業期間を延長させていただくこととなりました。
直営店の営業再開は2025年6月1日を目処に調整を進めており、より早い再開を実現できるよう、方法を模索しながら準備を進めております。
フランチャイズ形式による営業を導入した結果、肝心の直営店舗は休業期間が長引くことになりました。
現時点ではあくまでも「6月1日を目処に調整を進めて」いるだけなので、実際の営業再開がいつになるかはわかりません。
「どこでもミュゼ」とは?
ミュゼプラチナムの「どこでもミュゼ」について、現時点でわかっていることをくわしく解説します。
フランチャイズ形式の新しい営業体制
新生ミュゼの「どこでもミュゼ」は、フランチャイズ形式による新しい営業形態です。
フランチャイズとは、個人経営者が親会社と業務委託契約を結び、個人の裁量で店舗を経営するやり方で、コンビニエンスストアでおなじみです。
ミュゼのフランチャイズ店では、加盟したエステサロンでミュゼと同じ脱毛機を使用した脱毛施術を受けられます。
すでにミュゼと契約をしている会員は、契約内容のプランをそのまま引き継ぐか、どこでもミュゼの新コースに置き換えることも可能。
くわしくは、近日中にミュゼプラチナム公式サイトにて発表されます。
前払い制から都度払い制へ
新生ミュゼの「どこでもミュゼ」は、これまでの前払い制を廃止し、お手入れごとに代金を支払う都度払い制になります。
回数契約をせずに、お手入れを受けた分だけお金を出すので、万が一何かがあっても金銭面で損をするリスクがなくなり、分割払いによる手数料などの負担も減ります。
一方、まとまったお金を用意するのが難しい人や、決められた回数をこなしていくほうがモチベーションを維持できるという人にとっては、デメリットも感じるかもしれません。
加盟店は現時点で全国30店舗
4月18日現在、どこでもミュゼの加盟店は全国に30店舗です。
さらに、現在350店のエステサロンから加盟申請を受けており、順次オープンに向けて準備しているとのこと。
今の時点では、フランチャイズ店はあくまでも「ミュゼプラチナムでおこなわれるはずのサービスを代替して提供」する立場ですが、今後は新しいコースなども増えていくでしょう。
ミュゼの今後はどうなる?
ミュゼプラチナムは、今後どうなっていくのでしょうか。現時点の情報から、考えられることを検証しました。
倒産の危機はまぬがれたのか
3月21日から4月20日までの営業休止で、「ミュゼはやばいのでは?」「ミュゼって倒産するの?」と心配になった人も多いでしょう。
現時点でその可能性がゼロになったわけではありませんが、別会社を立てて「どこでもミュゼ」のサービスをスタートさせたところを見ると、すぐに倒産する心配はなさそうです。
もっとも、今後ミュゼの直営店がどうなっていくかはわかりません。
スタッフへの給与未払い問題がすべて解決し、直営店が営業再開するまでは、危機的状況が続くとみたほうが良いかもしれません。
新規契約に向けた集客は厳しい
ミュゼプラチナムが営業を再開しても、すぐに新規集客ができる状態になるのは考え難いでしょう。
なぜなら、経営陣の交代やスタッフの給与問題などがあった脱毛サロンで、新たに契約をしたいという人は少ないからです。
営業再開しても、しばらくは「いつどうなるかわからない会社」として見られる可能性が高いでしょう。
ミュゼが人気脱毛サロンに返り咲くには、魅力的な脱毛プランやキャンペーンなど、営業再開後の企画にかかってきそうです。
別会社への店舗運営権譲渡とスタッフの再就職支援を準備中
ミュゼでは現在、別会社へ店舗運営権を譲渡したりスタッフの再就職支援をおこなったりと、事業継続に向けた対応を準備しているとのことです。
つまり、全店舗を自社で運営することにこだわるより、既存会員とスタッフの不安を解消することや「ミュゼプラチナム」を存続させることを重要視しているのでしょう。
こういった対応がとどこおりなくおこなわれ、堅実な営業形態で再開ができれば、直営店舗とフランチャイズの二刀流でさらにサービスを拡大していけるのかもしれません。
心配な人は早めにのりかえを
営業再開を待っていたミュゼ会員の中には、再開が延期されて期日が不透明になり、別サービスを開始するとのお知らせを受けて、さらに不安になってしまった人もいるでしょう。
そんな人におすすめなのは、一旦ミュゼとの契約を解除して他の脱毛サロンや医療脱毛クリニックに安くのりかえることです。
万が一ミュゼが破産してしまうと、支払ったお金は戻ってきません。
解約をするには解約手数料が発生してしまいますが、最悪の場合は支払い済みの代金と未消化分の施術をすべてあきらめることになるので、のりかえ割引があるサロンやクリニックで脱毛をしなおすのもひとつの手段です。
まとめ
4月21日から営業を再開する予定のミュゼプラチナムでしたが、残念ながら今回は延期ということになりました。
そのかわり、全国のフランチャイズ加盟店を徐々に増やし、新しいコースと都度払いでのサービスを展開していくとのことです。
すでにミュゼと契約をしている人は、新しいフランチャイズ店舗で置き換えコースによるサービスを受けることができるので、このままミュゼで脱毛をしたい人は、まずフランチャイズ店に問い合わせてみましょう。
これ以上ミュゼで脱毛を続けるのが不安という人は、ぜひのりかえ割引をしてもらえる脱毛サロンや医療脱毛クリニックへの移動を検討してください。