医療脱毛ってやっぱり光脱毛より効果あるの?
医療脱毛に高いお金を払って効果ないと落ち込みそう…。
脱毛をする前、予算や効果や通いやすさなどを考えて、脱毛サロンか医療脱毛クリニックに行くか迷ってしまう人は多いですよね。
どちらがより効果があるか、損をしないか、インターネットで情報を集めたり質問を投稿したりする人も少なくありません。
そこでよく見かけるのが、「脱毛サロンは効果が弱い」「医療レーザーは永久脱毛だから高額でも医療の方が後悔しない」といった意見です。
ですが、これは本当に正しいのでしょうか?

光脱毛よりも医療レーザー脱毛の方が効果が高い。その定説を覆す、驚きの事実をお伝えします。
そもそも、光脱毛と医療レーザー脱毛はどう違うのか。
医療脱毛の種類によって効果は変わるのか。
そして、医療脱毛クリニックに広まりつつある美容脱毛機とは?
これを読めば、脱毛サロンかクリニックか?と悩む必要はもうありません。
医療脱毛は効果が高いという思い込みを一旦置いて、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
【結論】医療レーザー脱毛は永久脱毛ではない
結論からいうと、医療レーザー脱毛は永久脱毛ではありません。医療脱毛の分野で「永久脱毛」といって良いものは、電気針脱毛、いわゆるニードル脱毛です。
ニードル脱毛は数回の施術で毛根を「死滅」させるため、永久脱毛を掲げても良い唯一の脱毛方法です。
医療レーザー脱毛は、毛根や発毛組織を「破壊」するレベルにとどまります。

この基準でいくと医療レーザー脱毛は、光脱毛と同様「永久脱毛である」とはいいきれないのが実情です。
よく、医療脱毛クリニックの広告に「永久脱毛できるのは医療脱毛だけ」と書いてあり、それは決して間違いではないのですが(事実、ニードル脱毛は医療脱毛の1つですから)、それが医療レーザー脱毛のことではないということは覚えておいてくださいね。
医療レーザー脱毛は、永久脱毛ではありません!
医療脱毛と脱毛サロンでは効果が違う?
まずは、医療レーザー脱毛の仕組みや特徴、脱毛サロンで受けることができる光脱毛との違いを解説していきます。
医療レーザーと光の違い
医療レーザー脱毛と光脱毛は、特定の波長を持つ光線を発毛組織に当てて発毛させなくするという点では同じです。
違っている点は、わかりやすくいうと「波長」と「光の拡散」です。
医療レーザー…800~810nmの波長で、狭い範囲をターゲットとする
光…500~1,200nmの波長で、広い範囲に作用する
医療レーザーが、短い波長と長い波長の間の差が10nmという狭さに対し、光の方は700nmもの幅があります。
つまり、医療脱毛は、レーザーで影響を与えられる範囲がものすごく狭いのです。
これは、単純に照射面積の問題ではなく、レーザーによって脱毛できるムダ毛とできないムダ毛が大きく分かれてしまう可能性があるということです。

医療脱毛より効果が高い光脱毛とは?
そこで、一般的には「効果が低い」と考えられている脱毛サロンの光脱毛ですが、広域に作用する=影響が分散されて効果が低くなるというのが定説です。
ですが、それはレーザーと同じく毛根の毛乳頭をターゲットとした脱毛方法(IPL)に限られたこと。
すべての体毛を通し、毛包に熱を蓄えてダメージを与えるSHR脱毛方式は、脱毛機のパワーさえ強ければ医療脱毛よりも高い効果に期待ができるとされています。
なぜなら、医療レーザーやIPLがターゲットとしている毛根は、実はよほどのことがない限り死滅することがありません。
ニードル脱毛以外は永久脱毛ではないとされるのは、そのためです。
対して毛包は、正常な毛包の移植や採取した毛包を培養するなどの「毛髪再生医療」を施さなければ、なかなか復活しません。
しかも、これはまだ研究段階であり、確実に毛包を再生させて発毛を促す技術は、確率されていないのが現状なのです。

医療療脱毛は顔には効果がない
医療レーザー脱毛を受ける前に、忘れてはいけない注意点として、「すべてのムダ毛に作用するわけではない」ということが挙げられます。
医療レーザーというのは、種類によって何に吸収されやすいかが違います。
脱毛に使用されるのは、以下の3種類のレーザーです。
アレキサンドライトレーザー
YAGレーザー(532nm)
ダイオードレーザー
この3種類のレーザーは、メラニン色素に吸収されやすい性質を持っています。
体毛に含まれているメラニンが、脱毛に適したレーザーを吸収して、毛根を破壊するということですね。
つまり、メラニン色素が含まれない産毛や白髪は脱毛ができないということ。
さらに、メラニンは肌にも含まれていますから、あまり濃い肌色(日焼けや色素沈着)に照射をすると火傷のリスクが高まります。
そのため、黒ずみやすいVIOやヒジ・ヒザはレーザーを当ててもらえないということもあります。

医療脱毛の価格・回数・効果の関係
続いて、医療脱毛の価格や回数による効果の違いを検証していきましょう。医療脱毛は5~6回で完了するといわれていますが、果たして本当のことなのでしょうか?
医療脱毛は1回の単価が数万円
医療レーザー脱毛は、とにかく高い!というイメージが定着していますよね。
昔に比べるとかなりリーズナブルになり、安いクリニックでは顔・VIOを含む全身脱毛が5回で30万円以下というところもありますが、それでも充分に高額です。
脱毛サロンの場合、5~6回のコース料金が10万円を超えるサロンは、それほど多くありません。医療脱毛の1回あたりの単価は、安くても50,000円以上します。これは、安い脱毛サロンなら全身脱毛3~4回相当の価格です。
もちろん、完全にムダ毛レスのツルスベ美肌になれるのなら、1回50,000円でも納得できますよね。
ですが現実は、医療脱毛では脱毛できない範囲も多く、その上永久脱毛ではありません。
効果を信じて高いお金を出しても、終わってみたら期待外れだった……という結果も予想されます。
医療脱毛の回数と脱毛期間
医療脱毛クリニックのメニューを見ると、ほとんどのクリニックが5回のコースを提供しています。
インターネットの情報では、「医療脱毛は効果が高いから5回でほぼキレイになれる」というものが多いですが、実は正しくありません。
どの程度まで脱毛をするかにもよりますが、手触りスベスベというレベルまで脱毛する場合、5回では足りないんですね。
そのため、良心的な医療脱毛クリニックは、追加施術を正規より少し安い料金で提供しています。
さらに医療レーザー脱毛はムダ毛の成長に合わせて施術をする必要があり、さらに肌への負担も大きいので、3ヶ月ほどの間隔を空けて通院することになります。
例えば7回(平均的な回数)の施術を受けるとすると、後半は毛が生えるスピードが遅くなってさらに間隔が空くので、約2年~2年半ほどかかるでしょう。

医療脱毛は1回目の施術で効果がわかる?
よくいわれるのが、「医療脱毛の効果は早ければ1回目の施術でわかる」といった意見。はっきりいって、これは間違いです。
医療レーザー脱毛でもニードル脱毛でも、1回目の施術で効果を実感できるということは、ほぼありません。
毛根は、1回の攻撃では破壊できません。ただ、ある程度弱めることはできるので、引っ張れば抜けるということはあるでしょう。
医療脱毛が5回で終わらない理由
脱毛サロンの光脱毛は、肌がスベスベになるくらいまで脱毛するには平均18回ほどの施術が必要です。
それに対し、医療レーザー脱毛は短い回数で脱毛完了できるとされているので、高くても良いからできるだけ早く脱毛を終わらせたいという人に人気があります。
ですが、医療脱毛も5回で終了できるケースはまれです。
なぜなら、人の体毛には毛周期(自然と毛が生えて抜け落ちるサイクル)があり、皮膚表面に生えている毛は全体の2割程度なのです。
つまり、毛周期に合わせて5回の施術を行った場合、身体全体のムダ毛に1回ずつレーザーを当てたことになります。
先ほどお伝えしたように、例えレーザーでも1回くらいの照射では毛根は破壊できませんから、5回(すべての毛根に1回ずつ照射するとして)の施術では不十分ということなのです。
医療脱毛クリニックのデメリット
効果が高いとされている医療脱毛。ですが1つ1つ検証していくと、脱毛機によっては必ずしも医療レーザーの方が良いとはいえないことがわかってきました。
続いて、医療脱毛クリニックに通う上でのデメリットを見てみましょう。
総額が高くなることが多い
医療レーザー脱毛は、脱毛サロンの光脱毛に比べて、照射時の痛みが非常に強いです。
レーザー脱毛を受けられるのは医療機関なので、痛みに我慢できない場合は麻酔を処方してもらえますが、一部のクリニックをのぞいて麻酔は基本的に有料です。
麻酔にもさまざまな種類があり、価格も異なります。



VIO脱毛が含まれている場合は、かなりの確率で麻酔の処方が必要となるでしょう。
さらに、医療レーザーの場合は少しの剃り残しでも火傷のリスクが上がるのでシェービングのやり直しに料金が発生することも。
安全な施術のために、色素沈着部位にはハイドロキノンを処方されることもあります。
分割手数料+追加費用で、たちまち予算オーバーになってしまうケースが少なくありません。
クリニック数が少なく予約が取りにくい
医療レーザー脱毛は、最新の美容脱毛機器のように高速連射ができません。
そのため、施術に時間がかかります。
前述した麻酔についても、テープやクリームは効き始めるまでに時間がかかるので、全身脱毛となると最低でも2時間は見ておいた方が良いでしょう。
施術に時間がかかる=施術室が空かない=予約が取れないという問題に発展してしまうんですね…。
また、医療脱毛クリニックは有資格者でなければ施術ができないため、脱毛サロンに比べて受け皿が少ないところもデメリット。
大手の美容外科をのぞき、脱毛専門クリニックは全国に20院あるかないかというところがほとんどです。
人気があると予約が取りづらくなるのは当然で、中には、カウンセリング後の初回施術が3ヶ月後まで空いていないというクリニックもあるほどです。
皮膚トラブルのリスクが高い
医療レーザー脱毛の、照射温度を知っていますか?
脱毛施術の痛みは、光やレーザーの温度が高いか低いかで決まります。熱いお湯に触れた時に痛みを感じるのと同じですね。
レーザーの照射温度は、なんと200~250℃。
光脱毛に比べて痛みが強いのはもちろんのこと、皮膚トラブルのリスクが格段に上がります。
そもそも、人の皮膚組織が破壊される温度は、最低で70℃からといわれています。
200℃レベルのレーザーで、痛みや肌トラブルが発生しないわけがありません。
当然、リスクをふせぐために肌を守るジェルや保冷を欠かさずに施術をしていきますが、それでもレーザーによる健康被害は後を絶ちません。
男性医師が多い
意外な盲点が、これです。
レーザー脱毛は医療行為なので、クリニックには必ず皮膚科医がいます。
昔に比べて女性医師も増えてはきていますが、実際のところ、まだまだ男性の方が多いのが現実です。
初診の時に必ずしもスキンチェックを受けるとは限りませんが、もし皮膚トラブルがあった時に診察してくれるのは、男性医師です。
問題のパーツが胸や太ももだったり、ましてやVIOだったとしたら…。
いろいろなケースを想定して、クリニックを選ばなければなりませんよね。
【最新情報】美容脱毛機を導入するクリニックが増えている
最近では、業務用美容脱毛機を導入する医療脱毛クリニックもあります。いったいなぜ、エステの美容機器を導入するクリニックが増えているのでしょうか?医療現場で活躍する脱毛機も、あわせて紹介します。
医療脱毛で失敗する人が増えている
ここまでお伝えしてきたように、医療レーザー脱毛は決して万能ではありません。
レーザーの種類によって合う毛質や毛の生え方などの条件が限られるため、脱毛機を1種類しか所有していないクリニックの場合、IPL脱毛よりも効果を得られない可能性さえあるのです。
脱毛サロンであれば、1回あたりの単価が低いので途中解約して返金してもらうという方法もありますが、もともとが高額な医療脱毛クリニックでは、1回目の施術後に解約したとしても数万円の損になってしまいますよね。

スキンケアをしながら脱毛ができる
そもそも脱毛を始める女性が、本当に望んでいるのは「キレイになる」ということですよね。
ムダ毛をなくすだけではなく、キメ細かいスベスベの美肌になりたい!と感じている人がほとんどです。
ところが、医療レーザーというのは肌の改善に適した波長が決まっており、レーザーの種類も限定されてしまいます。
例えば、医療レーザー脱毛機の主流でもあるアレキサンドライトレーザーはコラーゲンに吸収されないので、美肌効果は望めません。
一方で、脱毛サロンで使用される美容脱毛機は、幅広い波長の光で肌を守りながら脱毛を進めることができます。

医療レーザー脱毛を超えた?ルミクス脱毛とは
美容脱毛機にもさまざまなものがありますが、医療関係者が口をそろえて絶賛しているのが、ルミクスA9というSHR脱毛マシンです。
ルミクス脱毛は、業務用美容機器では最高水準の、200Vのパワーを持った脱毛機。
すべての体毛を対象とし、毛包にしっかりとダメージを与える本格SHR脱毛ができます。
さらに、これまでは医療現場で「治療」として使われていたBBL(ブロード・バンド・ライト)フォトフェイシャル機能を搭載しているため、脱毛+スキンケアという面でも、医療レーザー脱毛機より優秀ではないかといわれています。
現在では、医療脱毛クリニックでもルミクスA9をメインに使用しているところもあり、今後の展開がますます楽しみな脱毛機です。
まとめ
医療脱毛は効果が高い!
医療脱毛クリニックの広告やインターネットの情報、さらには誰もが参加できる質問掲示板を見るとわかるように、誰もがそう認識しています。ですが、現実は必ずしもそうではありません。
さまざまな角度から検証してみると、医療レーザー脱毛には大きなデメリットがたくさんあります。
決して安くないお金と、短くはない時間を使って、望み通りの効果が確実に出るならまだしも、もし結果が期待外れだったとしたら……?
そう考えると、安易に医療脱毛を選ぶのは、リスクが高すぎるといえるのではないでしょうか。
幸い、今は美容脱毛機がどんどん進化し、医療レーザーを超える水準のマシンが開発されています。
どちらを選ぶかはあなた次第。医療脱毛クリニックが導入を始めたルミクス脱毛を、一度試してみてはどうでしょうか?